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お知らせ2023.07.28AI ツールの利用に関する対応について
AI ツールの利用に関する対応について
令和5 年7 月26 日版
1 要旨
チャットGPT をはじめとする対話型AI 等の生成系AI ツールは、質問に応じて人間に近い文章作成や発想的内容を答えてくれる便利なツールとして、利用者が増えています。これらの生成系AI は、非常に便利なツールであり今後さらに進化することで、私たちの日常生活や社会活動に大きな変化をもたらす可能性があります。しかし、現状ではまだ十分な検証が行われておらず、使い方を間違えると、情報漏洩や著作権侵害、剽窃等の様々な問題につながる危険性もあります。
そこで、浜松学院大学では、チャットGPT 等の生成系AI ツールの教育現場での利用について、以下のとおり方針を定めます。なお、利用にあたってのガイドラインやルールについては引き続き検討を進め、改めて周知します。
2 大学の考え方
浜松学院大学では、生成系AI ツールの利用を一律に禁止することはしませんが、利用にあたっての留意事項等の注意喚起を行います。学生の皆さんは、以下に挙げる留意事項や方針を確認し、十分に理解したうえで適切に利用して下さい。
なお、大学での学びは、様々な知識や体験を通して新たな課題に取り組み、課題解決力や実践力を高めることをめざしています。生成系AI ツールは、効率的に情報収集ができますが、考察や文章化まで自動で行われるため、間違った使い方をすると大学での学びの機会を失い、皆さんの能力向上の機会を奪うことになりかねません。そのため、授業によっては生成系AI ツールを利用禁止としたり、一定の条件を設けることがあります。
3 授業での利用の可否
授業における生成系AI ツールの利用については、それぞれの授業の特性により判断は異なります。そのため、各授業での利用の可否や利用にあたっての条件については担当教員の判断に委ねています。履修の際は授業担当教員の指示に従ってください。
4 生成系AI ツールの利用に関する留意事項
ア.事実と異なる回答の可能性
生成系AI ツールは、インターネット上のたくさんの情報を集めて学習し、利用者の質問に対して回答を作成します。しかし、インターネット上の情報はすべてが事実であるとは限らず、意図的に作成された情報や誤った情報、根拠のない情報も含まれていることから、生成系AI ツールの回答は100%正確ではなく事実と異なる回答を作成している可能性があることに注意してください。
イ.著作権法違反となる可能性
インターネット上には、たくさんの情報がありますが、その中には著作物も多く含まれています。生成系AI ツールの回答にはそうした他者の著作物の情報が含まれている可能性がありその回答をそのまま使うことは著作権侵害や剽窃に該当する可能性があることに注意してください。
ウ.情報漏洩の可能性
生成系AI ツールでは、利用者からの質問などの入力内容やそれに基づいて作成された回答の内容が、AI の学習データとして利用される可能性があります。個人情報や機密情報を入力した場合に、その内容が学習データとして利用され、個人情報の漏洩等が起こる可能性があることに注意してください。
エ.自分の意見や言葉の重要性
生成系AI ツールは、質問を入力するだけで文章として答えを与えてくれますが、利用する際は、その信憑性や根拠を確認し、その回答を参考に他の視点から考察を加える等、自分の意見を含めて自分の言葉で表現することを大事にしてください。
特に、レポートや論文は、根拠となるデータや情報をもとに自分で考え、自分なりの考えを自分なりの文章で記載しなければいけません。
5 成績評価に関する方針
授業における課題を提出する際に、生成系AI ツールが作成した文章等を利用して提出したと判断された場合は、試験等における不正行為に該当する行為と同様に厳正に対処します。
※授業担当者により生成系AI ツールの利用が認められている場合を除く
以上