DiCoResプログラム・長期学外学修プログラム
地域をフィールドに、社会に貢献できる力を養う多彩な実務型プログラムを用意
DiCoResプログラム
社会人として求められる力を
学生時代に身につける本学独自のプログラム
本学では社会人基礎力を身につけるため、地域の人や出来事と向き合い、仲間と協力し、様々な活動に取り組みます。それは自分自身と向き合うことでもあります。4年後には、社会における自分の役割を見出し、責任を果たすことができる社会人へと成長できることでしょう。
- 01
- 現場のリアルを知る観察体験
様々な職種の現場に出掛け、将来自分が何になりたいのか
具体的なイメージを描く。
-
地域経営学科【1年次】
地域のビジネス・課題を知ろう
地域の様々な企業・団体の見学や地域で活躍されている各界の方々による特別講義(→P26)などを通して、地域のビジネスや地域が抱える課題についての深い知識を修得します。
地域子ども教育学科【1年次】
教育者・保育者の実態を知ろう
幼稚園、保育所、認定こども園または福祉施設、小学校や特別支援学校の現場で、子どもと関わる「観察体験」を行います。教育者・保育者の心構えを学ぶとともに、自分自身のキャリア意識を形成します。
- 02
- 大きなイベントを成功させる学内イベント企画・運営
大学祭で「DiCoResエキスポ」や「DiCoResミュージアム」を企画・運営。
企画運営力や協調性を身につける。
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地域経営学科【2年次】
課題解決の力を身につけよう
修得した知識やキャリア意識をもとに、地域企業研究や学修の成果発表会「DiCoResエキスポ」に取り組み、地域のビジネスや課題解決の担い手として必要になる基礎的な力を身につけます。
地域子ども教育学科【2年次】
子どもの興味・関心を引き出そう
乳児、幼児、小学生を対象とするイベント「DiCoResミュージアム」を大学祭で企画・運営します。企画運営力や他者との協調性を身につけ、子どもの興味・関心を引き出す方法を創造します。
- 03
- 学外で実際にやってみる地域での実践活動
地域のあらゆる現場で継続的に実践活動を行い、
現場の声を聞きながら実践力を身につける。
-
地域経営学科【3年次】
課題解決の力を磨こう
前期は長期企業内留学に取り組みます。後期はゼミナールで4年次の卒業研究の基礎となることを学びます。
地域子ども教育学科【3年次】
子どもの学びを深めよう
子どもの興味・関心に基づいた教育・保育実践を学びます。そして、保育実習や小学校、特別支援学校での教育実習により、大学での学びと教育・保育現場との融合を図ります。
- 04
- 学んだことを発表する研究発表会
取り組んできた実践活動を、専門知識と結びつけて理論化し、
研究または卒業研究発表会で報告。4年間の成果を形にする。
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地域経営学科【4年次】
地域社会の担い手へ
これまでの取り組みを卒業研究としてまとめます。地域に、4年間の学びの成果を還元するとともに、知識と責任感を身につけ、地域社会の担い手になります。
地域子ども教育学科【4年次】
教育者・保育者として独り立ち
取り組んできた教育・保育実践を論文にまとめ、理論化する力を身につけます。地域の方に向けた研究発表会で、プレゼンテーション能力を磨くとともに、地域に学びの成果を還元します。
長期学外学修プログラム
アクティブラーニングの手法を駆使し、
地域課題に真摯に取り組む機会を提供します。
参加学生は実践的な活動を通じて知識やスキルを積極的に身につけ、同時に地域の課題に対して主体的なアプローチを展開します。参加学生は理論だけでなく、実際の現場で「正解のない課題」と向き合うことで、深い学びを得ることができ、地域社会に対して有益な貢献を行う土台を築きます。
プログラムのポイント
- POINT 01
- 1年次に履修することで、4年間の学びの動機づけとなります。
- POINT 02
- 学科を超えた協働学修から、異なる分野の知識や視点を融合する学びを体験することができます。
- POINT 03
- 正規科目として卒業単位に認定。国内か海外、もしくは両方を体験できます。
- POINT 04
- 高校での研究活動及び地域課題研究を大学で発展・接続できます。
効果
フィールドスタディを通じて、問題解決能力や批判的思考能力を身につけることができます。
社会人として求められる基礎力を身につけることができます。
専門科目群に繋がる基礎知識を身につけることができます。
地域課題に取り組み、地域の魅力や特性を理解し、地域エンゲージメント(地域との一体感)を深めることができます。
1年次:国内フィールドスタディ(浜松市 天竜区)
浜松市天竜区春野町で400年間伝承される「勝坂神」の継承活動
浜松市の中山間地域で、 伝統芸能を学び伝えていく!
浜松市内の中山間地域を研究フィールドに、地域課題に取り組みます。中山間地域の高齢化及び若者流出は全国的にも大きな課題の一つです。 中山間地域の伝統芸能は、中山間地域の住民の連帯につながる重要な行事です。 地域の伝統芸能の継 承に焦点を当て、伝統芸能の継承のプラットフォームを構築し、地域の特有な文化 や価値観の保存・発展に寄与します。
01デジタル技術の活用による新しい地域の伝統芸能の保護・広報・継承活動
02伝統芸能継承プラットフォームを構築し、地域内外の児童生徒の継承活動
Voice
松井 歩乃華さん
子どもコミュニケーション学科2年(静岡県立新居高等学校出身)
伝統芸能は地域と人々をつなぐきっかけ
大学生が主体となって地域の伝統芸能の継承に協力するという活動に興味を持ったことが、私が長期フィールドスタディを履修するきっかけとなりました。勝坂神楽と川名ひよんどりでは、地域の方々の熱い指導から伝統芸能に対する強い思いを感じるとともに、現状とのギャップや人口減少などの要因による継承の難しさなど、さまざまな課題が存在することを身に染みて感じました。しかし、祭り当日のにぎやかで活気あふれる様子から、地域と人々をつなぐきっかけは、伝統芸能の継承なのだということを学びました。
1年次:海外フィールドスタディ(フィリピン共和国 ダバオ市)
海外ダバオと日本をつなぐ!
多くの日系人が居住するダバオ市内の公立学校での海外教育実習を経験し、静岡県西部地域 の公立学校における多文化共生の実現を目指します。ミンダナオ島に位置する豊かな緑と美しい海に恵まれたダバオ市には、かつて1万人以上の日本人が都市づくりに貢献しました。現在、静岡県西部地域の公立学校には、その子孫である日系人の児童生徒が多く在籍しています。
01公立学校(幼稚園課程・初等課程) を持つDavao City Special School において園児・児童・生徒への教育実習を実施
02山間地域の公立学校であるBuatan High Schoolを訪問して、高校生と交流しながら、保護者である部族から工芸品などを直接購入し、浜松市内で販売
03海外にルーツがある浜松市内の小学校や高等学校に在籍する 児童生徒や高校生を対象に、学修やキャリアパスの支援活動
Voice
内野 里穂さん
地域共創学科2年(静岡県立浜北西高等学校出身)
今後は海外と浜松がつながる活動を
参加前は初めての海外ということもあり、不安でしたがその気持ちはすぐに晴れました。ダバオで子供たちに日本語を教える活動では、授業後に当日習った日本語で話しかけてくれ、幼稚園での活動では似顔絵を描いてくれました。活動を通して一番驚いたことは、外国民謡の「とけいのうた」を子供たちが歌っていたことです。活動を通して、物事を俯瞰してみること、事前にリスクケアをすることの重要性を学びました。この経験を活かし、今後は海外と浜松がつながる活動をしていきたいです。