幼児教育科紹介
幼児教育科
基礎的な知識を学べる授業から、専門的な分野を磨けるゼミナールまで、幅広い教育を展開しています。
指定された科目を履修することによって、幼稚園で働く保育者になるために必要な「幼稚園教諭二種免許状」と、保育所や社会福祉施設などで働く保育者になるために必要な「保育士資格」の両方を取得することが可能です。
幼児教育科の目的
建学の精神と教育理念に基づき、大学及び学科の教育目的・目標を次のように学則第1条に明示している。
1
本学は学校教育法第108条に基づき、深く専門の学芸を教授研究し、職業又は実際生活に必要な能力を育成するとともに、地方文化の向上に貢献することを目的とする。
2
本学に幼児教育科を置き、地域を中心とした社会の要請のもと、未来を担う子どもたちを育てる豊かな人間性と高い教養を持ち、専門知識と技術、実践力を身につけた幼児教育・保育の専門家を養成することを目的としている。
3つのポリシー
アドミッションポリシー(入学受け入れ方針)
求める
教育目的に定める人材を育成するため、保育者になりたいという熱意を持ち、教育目的に向かって不断の努力を惜しまない者、さらには高等学校までの基礎的な学力を有する者を入学者として求める。このような入学者を適正に選抜するため、多様な選抜方法を実施する。
カリキュラムポリシー(教育課程の編成・実施方針)
育てる
建学の精神である「誠の精神」に基づき、幼児教育と保育士養成に関する専門性の修得に加えて、豊かな人間性を涵養し、高い教養を体得する教育課程を編成し実施する。
具体的には、基本教育科目においては、社会、歴史、哲学、自然に関する科目、コミュニケーションスキルとしての日本語、英語、そして地域性を鑑みてポルトガル語、さらには情報処理と健康・スポーツの科目を配置する。専門教育科目においては、幼稚園教職課程と保育士養成課程の科目を配置するほか、それに加えてゼミナール科目を配置し、教育内容の統合化を行う。
ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与方針)
送り出す
建学の精神である「誠の精神」に基づき、「誠の人」として、高潔な倫理観と豊かな人間性を持つ保育者を養成する。具体的には保育者としての理論・技術・実践力を修得し、そのうえで、責任感と誠実さ、社会性、向上心を身につけた者に対して卒業を認定する。
学習成果
建学の精神・教育理念に基づき期待される学科の学習成果は、倫理観と向上心を持ち、自己自身を知るとともに他を思いやることのできる豊かな人間性、社会の変化に積極的に対応できる常識や教養を持ち、自らを表現するとともに他と協力しコミュニケーションができる社会性、創造 性と実践力を身につけた専門性です。また、学科の教育目的・目標に基づく学科の学習成果は、自己理解と向上心、他を思いやる心(人間性)、常識と教養・自己表現力とコミュニケーション力(社会性)、専門知識と技術、実行力と使命感(専門性)です。
「学習成果」は、「育成される力」と「達成目標」から構成されています。それらは以下の通り ですが、各シラバスでは、科目毎にさらに具体的に示されています。みなさんはそれらを参考に 履修計画を立てて、その力の修得を意識しながら学習に励んでください。
育成される力 | 達成目標 | |
---|---|---|
人間性 | 向上心 | 前向きにやるべきことを設定できる |
自己理解 | 自分を見つめ、何をできるかがわかる | |
他を思いやる心 | 他人の気持ちになって考えることができる | |
社会性 | 常識・教養 | 社会の中で生きていくために必要な判断ができる |
自己表現力 | 自分に自信を持つことができる | |
人間関係力 | 他と協力することができるコミュニケーション力 | |
専門性 | 知識 | 子どもと幼児の教育・保育、福祉の理論を理解する |
技術 | 幼児の教育、保育方法に求められる技術を身につける | |
実践力 | 積極的に実行し、活かす | |
使命観 | 責任と誠実さを持っている |
学習成果を測定する仕組みについては、定期試験(レポート試験、実技試験等を含む)を前・後期末に実施し、知識、技術に対する学習成果の量的データの指標としています。
また、学習成果の質的データの指標として、みなさんは、各教科の学習において、下記に掲げた「必要な資質能力についての自己評価」を授業を受ける前や授業を受けた後などによく読んで自己評価をして下さい。
なお、各科目で目指す学習成果は、「授業の到達目標」としてシラバスに明示してありますので、各科目のシラバスは必ず目を通すようにして下さい。
必要な資質能力についての自己評価
項目 | 指標 | 具体的な内容 |
---|---|---|
幼児教育・保育についての 理解 |
幼児教育・保育の意義についての理解 | 現代における子育ての環境の変化と幼児教育・保育の必要性との関係を把握できている |
幼児教育・保育の理念・歴史の理解 | 近代社会の成立と保育・教育の必然性を把握できている | |
幼児教育・保育の制度的理解 | 幼稚園、保育所、こども園の違いを把握できている | |
子どもについての理解 | 心理・発達論的な知識 | 乳幼児の各発達段階とその内容及び好ましい援助のあり方とその内容について理解している |
学級集団の形成に必要な知識と技能 | クラスづくりのための方法及び教育・保育における集団の意義を理解している | |
個々の特性や状況に応じた対応 | 個性や発達の個人差、あるいは障害児について必要な知識と指導方法を理解している | |
他者との協力 | 他者の意見を受容する姿勢 | - |
他者との連携・協力の重要性の理解 | - | |
他者と協力して課題に取り組む態度 | - | |
集団における自らの 役割についての自覚と積極的行動 |
- | |
コミュニケーション | 発達段階に応じた接し方 | - |
明るい笑顔と温かい眼差し | - | |
公平・誠実な態度 | - | |
安心と好意を与える生活習慣(あいさつ、言葉遣い、礼儀・作法、服装、禁煙) | - | |
教科・教職課程・保育課程に 関する基礎的知識・技術 |
教科に関する科目についての技能 | ピアノ、手遊び、指遊び、子どもの歌、リズム遊び、描画、製作、運動遊び、折り紙、絵本などについて、その各々に実践できる力をもっている |
幼稚園教育要領・保育所保育指針の内容理解 | 全体をきちんと読み、幼稚園の教育内容、保育所、こども園の保育内容について理解している | |
教育課程・保育課程の編成についての理論・知識 | 乳幼児期の発達の特性をふまえた教育課程・保育課程を考えられる | |
5領域の指導法についての知識と技能 | 健康、人間関係、環境、ことば、表現のすべてについて、満足できる履修状況である | |
情報機器の活用 | パソコンをはじめとする情報機器を利用して、指導案や教材、お便りなどを作成できる | |
教育実習・保育実習 | 指導計画の作成(指導案の作成) | クラスや乳幼児の実態を考慮して指導計画を作成している |
教材研究 | 乳幼児の実態や興味・関心に合わせて教材を作成することができる | |
環境構成 | 必要な遊具や器具などを、乳幼児の動線に沿って配慮している | |
保育の展開(指導の方法・技術、子どものあらわれ) | 声の大きさ、音楽の選曲や音量に配慮して指導や支援をしている | |
子どもとの関わり | 一人一人の子どもの興味・関心を把握し、それに合わせた指導や支援をしている | |
実習記録簿の作成 | 日々の記録から、乳幼児一人一人の理解に努めている | |
勤務態度 | 自ら進んで園の仕事を手伝ったり、積極的に園の先生方とコミュニケーションを取ったりする | |
課題探求 | 課題を認識し、解決に努力する姿勢 | 自分にとっての課題を見つけ、分析し、その解決のためにこれから努力していきたいことを考えている |
子どもがおかれている社会的状況や抱えている課題への関心 | 現代の子どもがおかれている社会的状況や抱えている課題に関心をもち、その解決のために自分ができることについて考えている | |
保育にかかわる様々な知識や技術の向上に努める姿勢 | 専門書を読んだり、インターネットを使用したりして、様々な情報の収集、知識や技能の向上に努めている |