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2021.05.24
芸術科:書道で「篆刻」に挑戦しています
本日から1週間が始まりました。今週は5月最終週になります。先週に1学期中間テストも終わったばかりですが、頭と心をテストモードから切り替えて、次の1学期末テストに向けて、日々の授業を頑張ってください。
さて、本日は1年生の芸術選択の書道の授業について紹介したいと思います。高校の芸術科では、生徒それぞれが音楽、美術、書道の3科目から1科目を選択し、授業を受講します。特に、本日取り上げる書道では、多くの人が「書道」と言ったら、「毛筆」や「硬筆」をイメージすると思いますが、授業の中では「篆刻(てんこく)」を学ぶ時間があります。
「篆刻」とは、印章を作成することをいいます。中国を起源としており、主に篆書(てんしょ)を印石(いんせき)に彫ることから篆刻ということが多く、文字以外にも図や絵を彫ることもあります。また、歴史の授業で学ぶ日本で出土した「漢委奴国王」の「金印」も、金属(銅・金など)を鋳造して印章を作成することから篆刻も言われています。なぜなら、その鋳型(金印をつくるための原型)に彫刻をしているからです。また、篆刻を通してつくられた作品を落款(らっかん)といいます。
書道の授業では、一辺1.5cmの印石に自分の名前の一文字を選んで、印石にその文字を書き彫っています。制作には、6時間かけて行います。本日は5・6時間目にあたり、多くの生徒がオリジナルの落款を完成させていました。今回作成した落款は、これからの作品に押印をします。落款があることで、作品がより引き締まって見えます。今回作成した落款とともに、書道の授業を通して文字を書く楽しさや技術の向上につながってくれることを期待しています。
授業に参加していた生徒に篆刻に取り組んでの感想をインタビューしたので紹介したいと思います。
【Aさん】
下書きの字のように彫るのが難しく、印を押した時にくっきりと写るように、深く彫ることを心がけました。
【Sさん】
実際に篆刻に取り組んでみて、自分の名前の篆書体を知ることができました。また、篆刻は初めてでしたが、先生に指導して頂くことで、自分の字を改善することにもつながりました。
【Rさん】
少し不器用なので、きれいに彫ることを心がけながら作業に取り組みました。うまく彫れなかったとこもありますが、全体的には満足する作品に仕上げることができました。