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2021.05.11

サイエンス系 『佐鳴湖でフィールドワーク』を行いました

毎週火曜日の5・6時限目は高校2年生の『系』の授業です。『系』の授業では、大学や専門学校の先生、企業でご活躍されている方々など、専門家の方から深い知識や経験を学ぶことや、実際に現地に出向いて学ぶフィールドワークでの学びを大切にしています。

そこで、本日は、9つの系の中から『サイエンス系』について紹介したいと思います。

本日のサイエンス系の授業では、佐鳴湖でフィールドワークを行いました。サイエンス系では、1人1テーマを立て研究方法を考えて、実際にフィールドワークを通して実証するといった取り組みを行っています。生徒のテーマも「佐鳴湖の水質調査」や「植物分布図の作成」、「野鳥の観察」、「水生生物の観察」、「照度と植物の育成」など様々で、どれも目を引く興味深い研究ばかりです。
本日のフィールドワークに同行したので、少し様子を紹介したいと思います。

A君は「佐鳴湖の水質調査」を研究テーマとしています。今日は、実際に佐鳴湖公園の対岸からバケツで水を汲み、水質検査キットで水質を調査していました。A君に、この研究をしようと思った動機を尋ねたところ、「よく佐鳴湖の水は汚いと言われます。本当に汚いのか、実際に調べてみたいと思い、この研究に決めました」と語ってくれました。A君は、4、5カ所、水質調査をする場所を決め、今後、季節毎に水質は異なるのか継続調査を行う予定です。
一方、「植物分布図の作成」を研究テーマに取り組むB君に研究動機を尋ねたところ、「佐鳴湖は、私にとって身近な場所で、何度も来たことがあります。ですが、普段は何も植生について気にすることなく過ごしていました。なので、系の授業で佐鳴湖でのフィールドワークが行われるので、せっかくの機会ですから、佐鳴湖の植物分布について調べてみようと思いました。」と答えてくれました。
他の研究テーマの生徒達も、佐鳴湖の自然から多くのことを学び得ていました。サイエンス系における佐鳴湖でのフィールドワークは、年間5回を予定しています。生徒達が立てた研究テーマと仮説に、どのような結果や考察が導き出されるのか、今度の研究の進展が楽しみです。

水生生物の観察をするC君、水面をよく観てみると・・・

カニを発見しました、種類は何なのか今後の調査に期待

水質調査をするA君

植物分布を詞べる時は、「その場所に優占種(主にある植物)から観ていくと良い」と担当の村井先生からアドバイスを受けるB君