夏季大学

2020年度の夏季大学は中止となりました。

以下は2019年度の内容です。


◇第一部 講演

講演会無藤 隆 白梅学園大学大学院特任教授/文部科学省中央教育審議会委員 (定員200名)
新・教育要領ー保育指針と今後の幼児教育

幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領が改定され、保育の質の向上を進めていく方向を明確にしています。それは、従来の保育の考え方すなわち環境を通しての保育と子どもの主体性と遊びを大事にすることの上に、こどもの資質・能力の育ちが示されています。その考えを活かして、保育における日々の子どもの活動を豊かにし、それを通して乳幼児期さらに小学校以降の成長を進めるのです。それは、幼稚園、保育所、認定こども園に共通であり、それを総称して、幼児教育と呼んでいます。その資質・能力の幼児期の終わりでの具体的な様子が「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」であり、これは乳児期からの発達に基づき、同時に、小学校以降へと引き継がれるものなのです。

◇第二部 講座

講座①吉田 和人 静岡大学学術院教育学領域・教授/静岡大学教育学部附属幼稚園園長 (定員50名)
運動遊びと子どもの育ち

幼児の生活には、とても多くの運動遊びが見られます。子どもの健やかな育ちを支えるために、私たちは、子どもの運動遊びをどのように捉えると良いのでしょうか?また、どのような援助をすると良いのでしょうか?身体運動科学の研究者として、幼児からトップアスリートまでを対象に、多くの動きの分析を行ってきた成果などから、運動遊びと子どもの育ちについて、幼児期に焦点を当てて考察します。

講座②古旗 照美 株式会社しょくスポーツ 代表取締役/公認スポーツ栄養士、健康運動指導士 (定員50名)
笑顔創造の食育

「人を良くする」と書く「食」。カラダへの栄養補給の観点からは、良い食材を食べ続ければよいのかもしれません。ただ、それだけでは心の栄養を満たすことはできません。笑顔創造のためには、健康な心とカラダ作りが不可欠です。つまり、良いものを良いタイミングで適量ずつ食べる、時には家族や仲間と会話を楽しみながら飲食する、適度な運動や休養もとることが大切なのです。ただ、大変なことやつまらないことは長続きしません。楽しみながら食について学ぶことができ、カラダを動かすコツも交えてご紹介します。

講座③今井 昌彦 浜松学院大学短期大学部 教授 (定員50名)
これからの子育てに大切なこと〜スマホ育児(メディア接触)とコミュニケーション〜

これからの時代、特に「スマホ育児」という言葉に危惧されるデジタルネイティブ世代(これを"Z世代"と呼ぶこともある:リンダ・グラットン著「ワーク・シフト」)の子育てには何が重要か、何に気をつけ配慮していくべきか。生まれたときからデジタル機器に囲まれ、その親世代もスマートデバイス(スマホ・タブレット等)に、限られた生活時間や心・魂を奪われつつある昨今において、「保護者」「保育士」を中心とした幼児教育に携わる者が知っておくべきキーワードとその科学的エビデンスについて、わかりやすく解説します。

講座④志村 浩二 浜松学院大学短期大学部 准教授 (定員50名)
今どきの若者文化と家族関係〜なぜ、不適応行動がくりかえされるのか?〜

青少年の起こす様々な(不適応)行動は、今の社会文化的な「影」と密接に関連しています。今回の講座では、まず前半で具体例を交えながら説明し、後半では講師の自験例をもとに、「不適応行動」と呼ばれる1例を解説していきたいと考えています。